中世からの歴史を紡ぐ玄武岩の断崖の上に築かれた集落
ジローナ県ガロッチャ地方に位置する カステルフォリ・デ・ラ・ロカ(Castellfollit de la Roca)は、玄武岩の断崖の上に築かれた特異な立地を持つ集落です。ヴァル・デン・バス渓谷とフラビア渓谷の合流点に形成されたこの岩壁は、火山活動によって生まれたもので、幅はおよそ50m、長さは約1kmに及びます。その上に家々が一直線に並ぶ景観は、この地域を象徴する風景のひとつです。
集落の成り立ちは中世にまで遡り、切り立った断崖という地形は防衛上きわめて有利であり、外敵の侵入を防ぐ自然の要塞として機能してきました。町が細長い形状を保っているのも、この岩壁の上という制約条件に適応してきた結果です。現在も石造りの建物が密集して建ち並び、この地を訪れれば、地形と建築が一体となったユニークな集落の構造を読み取ることができます。

中心部には教会や時計塔がありますが、建物自体は派手な装飾を持つものではありません。しかし、玄武岩の色調と石壁の質感が重なり合うことで、町全体に統一感のある景観が生まれています。集落は非常にコンパクトで、徒歩で10分ほどあれば一通り歩いて回ることができます。路地は細く、ところどころに断崖を見下ろす視点が開けており、立ち止まるたびにこの地の面白さを感じさせてくれます。
カステルフォリ・デ・ラ・ロカは、ガロッチャ地方を走るルート上で視覚的なアクセントとなる存在です。周囲は比較的なだらかな地形が広がっているため、クルマで近づくにつれて、突然断崖の上に町が現れるような印象を受けます。遠景と近景で見え方が大きく変わるため、走行中と下車後の両方で異なる景観を楽しむことができます。

集落を訪れたあとは、ぜひその断崖を下から眺めに移動してみましょう。N-260z号線沿い(Hostal Mont-Rockを目指しましょう)や、そこから脇道に少しはいったところにフラビア川にかかる橋が2ヶ所あり、そこからカステルフォリ・デ・ラ・ロカを眺めるとこのユニークな立地をより楽しめるはずです。
場所はバニョラス湖やフィゲラス、ジローナ方面へと移動するルート上に位置しています。山岳地帯から都市部へ向かう途中で、火山活動によって形成された地形を目にすることができるカステルフォリ・デ・ラ・ロカは、この地域ならではの地形のユニークさと風景の切り替わりを楽しませてくれます。
Location / Address
17856 Castellfollit de la Roca (La Garrotxa), Girona
photo: ©plusroadtrip
