ロマネスク教会の村に佇む石と木の温もりが心地よい山の宿
ピレネー山脈のふもと、世界遺産に登録されたロマネスク教会群で知られるボイ渓谷。その中心の村タウイに建つホテル・エル・ランティネール（Hotel El Rantiner）は、自然と歴史が織りなすこの村の風景と調和する、石と木の温もりが心地よい山の宿です。
外観は周囲の景観に溶け込む石造りの建物ですが、館内に足を踏み入れると、暖炉を囲むロビーを中心に、木の温もりが心地よい落ち着いた空間が広がっています。全28室の客室も木の床と柔らかな色調で統一され、すべて外向きの設計。各部屋のバルコニーからはタウイの村やボイ渓谷を望むことができ、清涼な山の空気に包まれながらゆったりとした時間を過ごせます。日没後には、バルコニーから満天の星空を眺めることも。朝食はビュッフェ形式で、パンやチーズ、ハムをはじめ、地元食材を使った品々が並びます。
タウイは冬はスキーリゾートへの拠点として、夏はアイグエストルタス・イ・エスタニ・デ・サンマウリシ国立公園へのゲートウェイとして機能し、年間を通じて異なる楽しみ方ができるのも魅力です。ホテル・エル・ランティネールにはスキーや自転車の専用ストレージも完備されており、四季を通じてアウトドアを楽しむ旅行者を支えています。
立地面で特筆すべきは、村の象徴であるサン・クリメン教会がすぐ目の前にあることです。ホテルを出てわずか数分歩けば、11世紀に建てられたロマネスク教会の塔が空にそびえる姿を間近に見ることができます。徒歩でのアクセスが可能なため、夕景や夜景、朝焼けなど、時間によって表情を変える歴史的建造物と村の風景を存分に堪能できます。
ロードトリップで訪れる場合は、リェイダから車で北へ約2時間半。ホテルには無料駐車場も完備されています。小規模ながら温かみのあるもてなしと機能的な設備を兼ね備えたホテル・エル・ランティネールは、ボイ渓谷のロマネスク教会群を巡る旅の拠点として理想的な一軒です。
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photo:©plusroadtrip
