世界遺産の村で味わう、家族経営の温かな食卓
ボイ渓谷の村タウイにあるレストラン・エル・ファイ（Restaurant El Fai）は、地元に根ざした家族経営のレストランです。1993年にオーナーのマティルデさんと夫が開業して以来、30年以上にわたって地域に愛され続けてきました。彼女は幼い頃から両親の経営するホテルで働き、豊富な経験をもとに築きあげたこのレストランは、旅行者にとっても地元の人々にとっても居心地の良い村の食卓となっています。
この店の最大の魅力は、土地の食材を活かしたカタルーニャの伝統料理にあります。山里ならではの肉や新鮮な野菜を使った料理は素朴でありながら忘れがたい味わいを残します。店内は広々とした食堂と大きな窓を備え、そこからはタウイの村並みを一望できます。バースペースでは気軽に飲み物を楽しめるほか、天気の良い日にはテラス席に腰掛けて、標高1,500mの澄んだ空気とともに食事を楽しむことも可能です。テラスからは世界遺産に登録されたサン・クリメン教会の姿を望むことができ、食事とともに中世から続く村の景観を堪能できるのは、この店ならではの特別な体験です。
レストランでは日替わりメニューや特別メニューのほか、アラカルトでも料理を選ぶことができます。事前予約をすればグループ向けの特別メニューも用意してもらえるため、友人同士や家族旅行での利用にも最適です。観光客向けに演出された店ではなく、あくまで地元の日常に寄り添う姿勢を貫いているため、旅行者にとっては「地域の暮らしを味わう」ひとときとなるでしょう。
ロードトリップで訪れる際も便利で、レストランの下には駐車場があり車でのアクセスも容易です。村の中心部に位置し、サン・クリメン教会やサンタ・マリア教会などの観光と組み合わせやすいため、観光の合間に立ち寄る食事処としてもぴったりです。宿泊地としてHotel El Rantiner（ホテル・エル・ランティネール）を選べば、クルマをホテルに置いたまま徒歩で出かけることもできます。
レストラン・エル・ファイは、心のこもった料理と温かな雰囲気で訪れる人を迎えてくれます。ボイ渓谷の壮大な自然や歴史的建造物を巡る旅の途中で、地域の人々と同じ食卓を囲むような体験を求めるなら、ぜひ訪れたい一軒といえるでしょう。
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photo:©plusroadtrip
